奇跡の歩行⁉ え、歩けた!

健康

奇跡の歩行を、Sさんの許可をもらい載せてみました。

 

 

2021年10月16日午後4:30 タクシーで来院されたSさん。

午前中に、施術予約の電話があり、「歩けないということですが」

とスタッフに言われ、「じゃかわいそうだから」ぐらいに軽く考えて

休憩時間に入れてあげるよう指示し予約を入れた。

 

時間前にタクシーが到着し、スタッフが出迎えに出たのですが、

すぐ戻り「本当に歩けないようです!」と私に声をかけた。

 

すぐ、外へ出てタクシーの開いたドアから覗き込んで挨拶をして、

「どうしましたか?」と話しかける。

 

「両足が動かないので、降りられない。」としっかり話をされた

ので、脳梗塞や脳溢血等の障害ではないと判断し、少しずつ坐位の

姿勢を変えながら、手を組ませて首に巻きつかせ引き上げるように

タクシーから降りてもらった。

 

タクシーの運転手も大丈夫なのか、病院の方がいいのではという

不安げな顔が目についた。

 

とにかく、まず待合室に連れていくことが優先で私の腰が

持つかどうかのかけの状態で、なんとも心細い治療家だなと

心の中で苦笑いだった。

 

何とか階段を持ち上げながら入り口までたどり着き、

ドアを開けて中に入り何とか椅子に座ることが出来た。

 

「うわ~!」とSさん。

「どうしました?」と尋ねると、

「体が前に倒れる!」という。

なぜだか、体を支えられないようだ。

 

まずは問診をと書き始めるが、座っているのも辛そうなので、

「原因がわからないけど、早速を治療をやってみよう。」

 

まずこういう場合は救急車ですよ、と奥さんに話しながら

腰から痛いところを拾っていくと、ほとんどの筋肉が痛いという。

 

それを治しながら、末梢神経の障害のように力の入らない足も

検査をし続けて、今までの仕事を尋ねながら治療を続けた。

 

話を聞きながら、過去にも同じような患者さんがいたことを

ふと思い出して「そうか!よし歩けるようになる!」と

つい声を張り上げてしまった。

 

Sさんの後に3人の患者さんの予約が入っていたけど、

2人に電話でキャンセルのお願いをし、施術を続けた。

 

かれこれ2時間半の戦いで、私も患者さんも疲れ気味

なので、火曜日に予約を取り終了とした。

 

現状を確認するため、膝を曲げてもらう。

右足の方には少し力が入るようだが、左足が外転気味に

少ししか曲げられないようだ。それに力がない。

 

ニュートラルモーションで、リハビリ的に施術をやってみる。

やはりまだ力が入らない。

 

睡眠の姿勢や手足の動かし方などを教えて、ベットに座ってもらう。

 

どういう方法で移動させるか頭を捻って、自分の座っている椅子に

背もたれが付いているのを思い出し使ってみた。

 

良さそうなので、入り口の階段も椅子に載せたままガタンガタンの

移動で、Sさんもさぞ辛かったと思う。

 

そこで自宅のことを思い出し聞いてみたら5階で階段だという。

「登れそうもないと思うので、救急車を頼んでみなさい。」

と入院検査も勧めてみた。

 

次の日、昼前に電話をしたが、出ない・・・。

やはり入院したんだ。

 

火曜日の昨日、ショートメールで体調と予約時間を一応

お知らせしてみた。

 

「16時30分に伺います。」これだけ?・・・。

 

来院時に歩いている姿を見て驚いた顔をしていると、

「驚かしたくてそれしか書かなかったんだ。」

なんと!心配し過ぎるくらい心配したのに・・・。

 

長くなってすみません。

感動やら感謝やら、そこにおられた患者さんやスタッフも

笑顔のあったかい時間を過ごせました。

 

 

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