心臓が止まった!?

治療日記

今日は、循環器(心臓・血管等)の患者さんの話です。

 

過去に、心臓が停止して奇跡的に助かったという患者さん

ですが、「冠攣縮性狭心症」という心臓の病気です。

 

今日来院されたのですが、土曜日にその発作のような症状

が起きて、「だるさや脱力感で大変だった」と話してくれた

のですが、(え、それで済んだの?)という感じで、

本人よりも私の方が驚きました。

 

なんで発作が起きたのか?

そこを突き止めなければ、治療にはなりません。

 

狭心症には、大きく二通りの病名があって、

動いていて負荷がかかって起こる労作性狭心症と来院された

患者さんNさんのような冠攣縮狭心症です。

 

心臓の病気は、時として命に関わるものですから、

安易な対応は命取りになる可能性がありますので、通常は

即救急車で病院にということなんですが、Nさんは過去に

検査で心臓停止となったことがあるので病院に行く方も

怖いわけです。

 

私がしてあげられることは、今の状態から緊急かそうでない

を見分けて、大丈夫なら少しでも楽にしてあげることです。

 

CRIー(頭蓋リズム正常)をみて、背部の緊張を緩めながら、

気分が悪くないか、呼吸は辛くないか、ここに痛みはないか

と脈拍のリズムを確かめながらT2、3、4、5を触診してみる

と、T2、3、4に圧痛があるのでその痛みも取る。

 

呼吸器系のC7、8、T1と調整して、一呼吸ついてから

ゆっくりと起きてもらった。

 

「え、すごく楽です!」の第一声に、自分の背中の緊張も

すーっと抜けるような感じがした。

 

寒くなってきていることと、背中の捻じれで交感神経も

緊張しているので、体を冷やさないことと体を捻るような

軽い体操等をやるようにということと、その病院ではなく

別の専門病院を探して検査を受けるよう促してお帰り頂き

ました。

 

私は、以前にも朝早くラインが入り、

「父が背中が痛くて眠れなかったというのですが…。」

の言葉を聞いてすぐ、手足のしびれや呼吸を聞いて、

救急車を呼んですぐ病院で検査をするように指示しました。

 

心筋梗塞でしたが、助かりました。

本当によかったです。胸をなでおろす思いでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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