先週の水曜日(10月21日)、夕方に予約していたK君
という難病を抱えた患者さんの話です。
お母さんに抱えられベットに横になったのですが、
ひきつけの発作が中々止まらずに、K君も辛そうに
顔をしかめて「うううっ!」と声を出しています。
いつもの頭蓋療法をやる予定だったのですが、
発作が止まらないので私もどうしたものかとお母さんに
このままではかわいそうなので、頭蓋療法をやってみたい
のですが、よろしいですか?と相談してみました。
発作中は、どう変化を起こすのか全く分からないし
もし何かあったらどうにも手の打ちようがないという状況
の中で、「はい。」と許可を出してくれました。
少しずつ圧を加えて、様子を見つつその頭蓋骨の動きに
神経を研ぎ澄まし、手をその動きに合わせて、その動きが
止まるまで施術を続けました。
「発作までの時間が長くなってきた」と看護師でもある
お母さんが、時間を計っていて教えてくれました。
(さすがです。)
少したって、そのつらそうな表情だったK君の顔が
穏やかな顔に変わり、発作が止まったことが
分かりました。
K君から離した私の腕と指は、何かあったらという
緊張と不安で震えるようになっていることに、
自分でも驚いてしまいました。
今、難病のお子さんが3人、大人の難病と言われる
患者さんは、10名弱おられます。
残念ながら、私は神様じゃありません。
少しも症状を和らげてあげられずに、お金を頂くことに
なるかもしれません。
でも、少しでも患者さんに希望の光を与えてあげたい
という気持ちだけは強く持っているので、
患者さんの症状を和らげることにつながるかなと思って
頑張っています。
患者さんという師匠は、
私に大きな勇気と力を与えてくれます。
そのことに答えてあげられるようになれたらと
いつも思っています。
K君に感謝の一日でした。ありがとう、K君!