足が上がる!
ってウルウル感動してくれたMさん(女性)の話です。
3ケ月ぐらい前に転倒し、股関節を捻ったということで
その後、整形外科に通っていたのですが、痛み止めの薬
をもらって痛みが消えないまま生活していました。
そのうちに、右足が動かなくなって歩くことも困難に
なってしまったということです。
女性の股関節は、男性のものと違って浅いので
半脱臼のようにズレやすくなっています。
ですから、それを止めておく筋肉も大変なんですね。
股関節は、前側に腸骨大腿靭帯・恥骨大腿靭帯そして
後ろ側に坐骨大腿靭帯の靭帯で固定されていますが、
大腿骨頭は各方面から筋肉によって抑えられています。
転倒の際に、腰を捻っていますから、腰を支配している
神経に過敏が起きて、各方面から引き合う筋肉に緊張が
起こり、勝手に引っ張り合うようになります。
ですから、腰を調整して神経過敏を取らないと股関節は
治らないということになります。
股関節付近の支配神経は、T12/T1/T2から出ているので、
多分この辺りを捻っているのだろうとまず予想を立てて
治療していきます。
まずは、触診してその部分に圧痛があるか調べます。
圧痛があれば、腰からの影響だとまずは特定できますが
ない時には、股関節にも原因が残っているということに
なります。
Mさんの場合は、T12/L1/L2に圧痛があったので、
その治療と残った股関節の治療をしましたが、まだ
違和感がありました。
それでも足が軽くなったということで喜んで頂いたの
ですが、まだ完全じゃないのでこちらとしては悔しい。
4、5回の治療が功を奏して、14日の来院時に
「足が上がるようになりました。信じられません!」
と、感謝の言葉を頂きました。
治療家の先生は、「いたい!」と言われると当然ながら
その部位を細かく診ます。
ですが、その部位だけでは治療にはなりません。
やはり根本療法をして、「完全に痛みを取る!」
ということをしないと後々まで響いてきます。
そこまでやっても、痛みが残ることがあります。
つまりは、日常生活における癖を見抜いていない
ということなんですね。
癖を治すのは、簡単なようですがとんでもないです。
至難の業と言えます。
昔のケガなどで、庇って生活した証の自分の癖による
症状はとても多く後遺症ともいえるものなんですよ。
難病?と言われたら、昔の事故やけがを思い出して
みてください。改善の道が開けるかも…。by Tanton